池田先生の実直なお人柄については、竹林先生からも伺っていましたし、何度かご一緒させていただいた際にも感じていましたが、私からの拙いインタヴューの依頼から、書き起こしをご確認いただくまでの過程で「謹厳実直」という言葉が自然と浮かびました。編集部からの信頼もさぞや厚いことだろう、と思います。また、そのお人柄ゆえにここに出すことは控えられた内容がさらに興味深いもので、さまざまなことを考えさせられました。学校教員が担う業務の多様化、激務化の中、辞書の執筆を継続するために、多大なる努力、工夫、苦労があったであろうことは想像に難くありませんが、先生はそういったことをほとんど口にされませんでした。
池田先生とは、2002年、岩崎研究会の夏の旅行でご一緒した際に、増田秀夫先生に軽いハイキングくらいと騙されて一緒に山登りをしたことがあります。ホイホイとついていったらけっこうな「登山」で、私は足指に水膨れができて大変な目に逢いました。当然、どれだけの苦行であったかを当時騒ぎ立てていたのですが、池田先生はいつもと変わらずのように見えました。しかし、今回お話をする中で、実はとても大変だと思っていらしたと知り、それはちょっと嬉しかったです。
池田和夫
Kazuo IKEDA- 1951年
千葉県南房総市生まれ
- 1975年
茨城大学教育学部英文科卒業
- 1975年
千葉県立高等学校教員として45年間、教壇に立つ。
- 年
(千葉県立浦安高校、八千代高校、千葉東高校、船橋豊富高校、若松高校、幕張総合高校、柏井高校教諭を経て、2020年まで千葉東高校非常勤講師として)
『ライトハウス英和辞典』『コンパスローズ英和辞典』など複数の英和辞典の執筆・編集に携わる。

『ライトハウス英和辞典』『コンパスローズ英和辞典』など複数の英和辞典の執筆・編集に携わる。
- 1951
千葉県南房総市生まれ
- 1975
茨城大学教育学部英文科卒業
- 1975
千葉県立高等学校教員として45年間、教壇に立つ。
(千葉県立浦安高校、八千代高校、千葉東高校、船橋豊富高校、若松高校、幕張総合高校、柏井高校教諭を経て、2020年まで千葉東高校非常勤講師として)

Interview
インタビュー2021.08.20 実施
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01.-
辞書執筆者になるまで
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池田先生は英語の勉強はもともとお好きだったのでしょうか。
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では、大学で英語を学ぶというのは自然の流れだったのでしょうか。
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茨城大学教育学部に入学され、そこで人生を変える東信行先生との出会いがあったのですね。
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大学ではどのようなことを学ばれていらしたのですか。
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千葉県の採用試験に合格されて、ご卒業後は千葉県の公立高校で英語を教え始められたわけですが、どのようなきっかけで辞書の仕事もされるようになったのでしょうか。
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02.-
辞書執筆について
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最初に携わった英和辞典はどの辞典でしょうか。
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先生は、コラム類もよく執筆されていますが、『ライトハウス英和辞典』2版(1984)に導入されたコラム「単語の記憶」は、『カレッジライトハウス英和辞典』(1995)、『ルミナス英和辞典』(2001、2005)に引き継がれ、後に書籍化されています。どのような経緯だったのでしょうか。
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『ライトハウス英和辞典』2版(1984)に導入された「日英語義比較」もご執筆されていますが、こちらについてはいかがでしょうか。
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辞書の執筆については、執筆要領に従って書いていくうちに習得されたことと、岩崎研究会での勉強が活きているでしょうか。
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03.-
高等学校における辞書使用について
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高校の教壇に45年立たれている間に、英和辞書の市場や学校の採用方針も大きく変わったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
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高校での辞書指導について教えてください。
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04.-
辞書執筆者・編集者に必要な資質
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高校の教員と辞書執筆を長年に渡り継続するというのは本当に大変なことだったのではないかと拝察します。どうやって継続することができたのでしょうか。
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辞書の執筆者・編集者に必要な資質とはどのようなものだとお考えになりますか。
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05.-
インタビューを終えて